また段々と寒くなってきましたね。
夜の街はイルミネーションが輝きはじめ、すっかり冬ムード。
私、舩戸はなんとなく寂しさを感じてますが。
1年があっという間に終わってしまうような。
といってもまだ2ヶ月ありますからね。
楽しまないと。
さて、先日お客様から素敵なプレゼントをいただきました。
ローズ社のライムコーディアルです。
日本ではなかなか手に入らない商品なのですが、実はギムレットの当初のレシピはこのローズ社のライムとジンが半々だとされています。
ギムレットというカクテルは、1890年頃、イギリス海軍の軍医であったギムレット卿が、艦内で将校に配給されていたジンの飲み過ぎを憂慮し、健康維持のためにライム・ジュースを混ぜて飲むことを提唱したことが起源とされているそうです。他に、ギムレット(gimlet)が錐の意であることから、その味の突き刺すような鋭いイメージから命名されたという説もあるそうですが。
カクテルの歴史には諸説がありますが、現在のカクテルの多くはアメリカで生まれ、1920年代、禁酒法の時代にアメリカのバーテンダーが世界中に散ったことにより広まったと言われています。
その中の一人がハリー・クラドックでした。
アメリカからロンドンに渡り、サヴォイホテルのアメリカン・バーのチーフ・バーテンダーとなった彼は、その独創的なアイデアと豊富な知識で、カクテルの権威の一人と認められるようになりました。
そのクラドックが1930年に発表したのが「サヴォイ・カクテルブック」です。
レシピ集というより薀蓄やイラストを多用してカクテル文化の紹介することに主眼を置いたこの本は、現在でも世界中で読み継がれる”バーテンダーのバイブル”だそうです。そこにはギムレットのレシピが次のように記されていました。
「バローのプリマスジン1/2、ローズのライムジュース(コーディアル)1/2、ステアしてグラスへ、必要に応じて氷」
今はライムを絞りもっとドライに仕上げるレシピがスタンダートに思われますが、当時はなかなかライムも手に入りづらかったんでしょうね。
先輩バーテンダーさんに聞いてもライムなんて高くて買えなかったそうですから。
フレッシュなライムを使えるようになったのはきっとここ数十年前から。
それを思うとごく最近のレシピなんだと思います。
ウィキペディアで調べますと当初のレシピはかなり甘いとされてますが、そこまで甘くは無いです。
ほのかな甘さで柔らかいギムレットに仕上げます。
数に限りのある商品ですが、一度お試しされてはいかがでしょうか。