今日は8月最後の金曜日。
天気はあいにくの雨模様ですね。
最近では気温も落ち着いて、なんとなく秋が近づいてきたような気がします。
少し寂しく思う舩戸です。
うだるような暑さがあんなに嫌だったのに。
さて最近のニュースを見て思う事が。
どうやら何かしらのマークの盗作疑惑があるようですが。
個人的にはよくわからないという事にしておいて。
今回はお酒のデザインについてご紹介したいと思います。
バックバーを見ていて思う事。
多種多様なお酒がずらーっと並んでいるわけですが、よくもまぁこんなにデザインが考えられるものだと。
ラベルデザインを調べてみるとそれぞれ意味があるんです。
まずは世界で1番売れている「ジョニーウォーカー」から。
シリーズで全世界年間約1400万ケース。
1秒間に約5,4本飲まれるウイスキー。
19世紀後半、ジョニーウォーカー独特の、斜め24度に傾いたラベルが貼られた四角いボトルを採用。斜め24度に傾いたラベルは、遠くからでもジョニーウォーカーと見分けられるための工夫が、四角いボトルは衝撃を防ぎ輸送効率を高めるというアイデア。さらに、複数あるジョニーウォーカーのラインアップを誰もが識別できるよう、ラベルの色を変えている。商業デザイナーのトム・ブローン (Tom Browne) の描いた絵の人は、テールのある赤いコートを着て、シルクハットをかぶり、片眼鏡をつけヘシアン・ブーツを履き、ステッキを持っており、創業者ジョン・ウォーカーに似せて描かれている。
続いてシングルモルト売上1位の「グレンフィディック」
年間売上約90万ケース。
グレンフィディックとは鹿の谷というネーミングで、ラベルにも鹿の絵が描かれている。はじめに考えたユニークな三角のボトルのデザインは今も引き継がれているが当時は同業者から笑いの種になっていたという。1960年にブレンド用に出荷していたものをシングル・モルトとして世界へ大々的に出荷した。ここでも同業者に無謀な挑戦として笑い者にされたが、消費者は軽めで飲みやすさ、ボトル・デザインのデザインまでも好評でたちまち受け入れられた。三角ボトルだが、その象徴は、「良いウィスキーは、火と、水と、土でしかつくれない」との創業者・グラントの信念。
ジャパニーズ売上1位「角瓶」
2010年出荷総数約295万ケース
ボトルデザインは日本画家で寿屋のチーフデザイナーだった井上木它(ぼくだ)が薩摩切り子の亀甲紋をモチーフに考案。創業者・鳥井信治郎が「亀は万年。井上はん、ほんまにええ仕事をしてくれましたな。きっとこの瓶は万年も残りまっせ」と歓喜の声を挙げたよう。現在に至るまで、このボトルに「角瓶」と書かれたことは一度もない。正面ラベルにある名前らしきものは、「Suntory Whisky」のロゴのみ。 戦後の高度成長期、人々は親しみを込めてこのウイスキーを角瓶と呼ぶようになった。ラベルには書かれていなくとも、瓶の形からして角瓶としか呼びようがない。井上の仕事は、優れたデザインが商品に普遍性を与えることを示唆している。
と、今日は3本だけのご紹介でしたが、いかがでしたか。
お酒1本1本のデザインにも意味が込められているんですね。
ボトルを眺めながら一杯。
いつものウイスキーがさらに美味しくなるかもしれません。