あけましておめでとうございます。
本日は舩戸の担当です。
正月休みがあっという間に終わってしまったのですが、皆様はゆっくり過ごされましたか?
私はといいますと、相変わらず家で飲んだり外で飲んだりと肝臓は休むことなく働いておりました。
今年は発泡酒では無くビールを飲むという贅沢を満喫して。
しかし、ここにきて来年2018年からビールが変わるというニュースを聞いて新年早々驚きました。
皆様はご存知でしたでしょうか。
まず、ビールというのは、ビール製造(醸造)にあたりビールは原料の「麦芽比率は67%以上」とされています。
原料の2/3以上は麦芽ではないとビールとは言えないようになっています。
定義として、麦芽、水、ホップ、米、でんぷん(スターチ)などを原料とし、麦芽を糖化した上、 酵母でアルコール発酵させた、度数20%未満の発泡性酒類。 麦芽以外の原料の重量が、麦芽の重量の半分を超えない(=麦芽が全体の2/3以上ということ)もの。
これがビール。2/3未満だと発泡酒。
麦芽を使ってないと第3のビールというようになります。
ところが来年2018年からビールと言えるのは「麦芽比率50%以上」に変更するそうです。
さらに、麦芽比率を引き下げるのと同時に、主原料のモルト&ホップのほか、これに加える麦や米、トウモロコシやジャガイモ、デンプンなどに限っている副原料に、風味付けなどのために果実や香辛料なども使用できるように変える。
麦芽を少なく使って、香辛料で味をごまかせるようにもなってしまう訳なんです。
香辛料やフルーツって、いったい何を使うの?
こうなってくると甘いビールがドンドン増えていきそうな気が。
今まで発泡酒として飲んできたものがビールとして売られるという事ですね。
ただ、国内の大手メーカーの発泡酒は基本的に麦芽比率25%未満のため、影響は受けないようです。
確かに、「クラフトビール」や「輸入ビール」のなかには、麦芽比率が67%に届かない製品や、香辛料など規定以外の原材料を使っている製品も多く、その場合、ラベルに「発泡酒」と表記して販売しなければならない。麦芽比率が50%以上ならビールと同じ高い税額を適用するルールがあり、業者から「イメージは低下するのに、税負担は大きい」などの不満が出ていた。
という事もあるようですが。
ただでさえ、香辛料、果実、香草ではなく、ビールにこんなに多くの副原料を許しているのは、日本くらいと言われているのですが。
「ビールは、大麦麦芽・ホップ・水のみを原料とする」というドイツのビール純粋令が羨ましい。
これからの日本のビールは飲みやすく軽い風味のビールになってしまうのか。
または新ジャンルビールのブームが来るのか。
新年早々、来年が楽しみであり怖くもあり。
ちなみに当店のグラスビールでお出ししているハートランドは原料がその「麦芽とホップ」だけの国産ビールです。
皆さま、今年もクライスをどうぞ宜しくお願い致します。