桜の開花と共に

今回は舩戸が担当させていただきます。

全国でもちらほら桜の開花が発表され、気分はすっかり春気分です。

まだまだ深夜は風が冷たいですが。

 

この時期になりますと、花見や歓送迎会などで忙しいのではないでしょうか?

お酒を飲む機会が多いと思います。

肝臓が疲れてはいませんか?

実は僕も今月はお酒を飲む機会が多くて、控えなくてはと思いながらついつい飲みすぎてしまいます。

飲みに行ったお店のカウンターでうとうとなんて事も。

恥ずかしい限りです。

 

そんな飲みすぎた日の翌日に必ず言っていいほどやってくる二日酔い。

これがなければと毎回思うのですが、なかなか学習できないものですね。

今日は少しでも二日酔いが楽になればと思い調べてみました。

 

まず二日酔いの原因ですが、アルコールを摂取すると、体内でアセトアルデヒドに分解されます。最終的には水と二酸化炭素まで分解され排出されるそうですが、このアセトアルデヒドは毒性が強く、この毒性によって引き起こされる症状が二日酔いだそうです。

頭痛、嘔吐、吐き気、のどの渇き等々

水分がほしくなるのはアルコールによる利尿作用によって脱水症状をおこしているため。

肝臓による分解には糖分が必要で、ただの水、お湯よりはスポーツドリンクの方が水分糖分が同時に摂取できるので望ましい。

お茶、コーヒーはカフェインの利尿作用があるため避けた方がいい。

との事です。

お風呂やサウナで汗で有害物質を出すという方法も、実は睡眠と比べて血中アルコールの減少速度は遅いそうです。

スポーツドリンクを飲んで、寝るのが一番いいのかもしれません。

 

個人的には二日酔いの日は気持ちが悪くても無理やりおなかの中に食べ物を入れると楽になるような気がするのですが。

特にカレーが食べたくなります。

ターメリック=ウコンだと思い込んでいるからか、楽になります。

 

結局のところどこで調べても飲みすぎないようにしましょう。

ということになってますね。

わかってはいるのですが。

 

『お酒飲む人 花ならつぼみ 今日もサケサケ 明日もサケ』

皆様が素敵なお酒ライフを楽しめますように。

スピリッツの樽熟成

本日は中迫が担当させていただきます。

最近少しずつ暖かくなってきて冬場とは違った意味合いで起きるのが辛くなってまいりました。

とはいえ昼と夜の寒暖差はまだまだ厳しいので体調管理には気をつけたいものです。

 

 

一般にウイスキーやブランデーは樽熟成を経て出荷されています。

樽熟成と一言に言っても実は未だ熟成のメカニズムは解明されておりません。

わかっていることを大雑把に説明いたしますと

「樽の香味成分が透明の原酒と反応しあい独特の風味や香り、色を付ける」

ということ。

ポリフェノールやリグニンといった成分が溶け出し・・・云々といった話はややこしいので割愛しますがいずれにしてもブラウンスピリッツの味や香りの大部分を占めるファクターです。

※ブラウンスピリッツとは木樽熟成工程を経た褐色のスピリッツ(蒸留酒)をさします。

元々樽熟成は密造酒から生まれたといわれております。

スコットランドがイングランドに併合された際、財源確保の為に多額の酒税を課しました。

そこで各地で密造酒を製造し手近にあったシェリーの樽に隠し徴税から逃れようとしたのです。

ある時樽をあけてみると無色透明だったウイスキーには琥珀色が付き香りも味も素晴らしいものへと変化していたのです。

 

このあたりからスピリッツの品質は飛躍的に向上していきます。

現在では多数のモルトウイスキーはアメリカンホワイトオークの樽で熟成されております。

このことにも理由があり、アメリカには潤沢な資源があることに加えバーボンウイスキーの製造法がかかわってきます。

バーボンウイスキーは新樽のホワイトオークで熟成されたものでないといけないと法律で定められております。

その為一度熟成に使用した樽は使用できなくなります。

それに対しスコッチはほとんど新樽は使用されません。

新樽を使用すると熟成過程で苦み成分等の不要なものまで含んでしまうこともあり二番樽、三番樽を使用します。

ここで新樽のバーボンと二番樽以降のスコッチで利害関係が生まれます。

また、ここでシェリー樽を使うかバーボン樽を使うか・・・etc

樽によってさまざまな味わいの違いが生まれます。

シェリー樽でも、「フィノ」、「オロロソ」、「アモンティリャード」など全く味が異なっていきます。

 

ブラウンスピリッツに欠かせない樽熟成。

意識して飲んでみるとまた新しい発見があり面白いかもしれませんね。

 

 

小ネタといたしましてスピリッツの一つである焼酎。

焼酎には実は樽熟成を経たものはあまりありません。

これには理由があり光量規制(着色規制)と呼ばれる通達があるため。

樽熟成焼酎はウイスキー等に比べ光の透過率(透明度)を10%以下に抑えなければなりません。

透明度を下げるためには濾過が必要になりますがその過程により様々な成分も取り除かれてしまいます。

5年熟成焼酎なのもありますが色合いは非常に軽く透明度も高いのはそのためです。

いつか規制がかわり10年以上熟成の濾過していない焼酎を飲んでみたいものです・・・。

シャンパン

本日は中迫が担当させていただきます。

早いもので2月も残りわずかとなってまいりました。

昼は暖かいと思えば夜は冷え込んだりと寒暖の差が激しいように感じます。

皆様もお体にはお気を付けください。

 

当店でも何種類かご用意しているシャンパン。

シャンパンにはいくつものサイズがあることをご存じでしょうか?

ハーフボトル、マグナムボトルなどは耳にしたことがある方もいらっしゃると思います。

1/4本 Quart / キャール 187mlをはじめといたしまして

1/2本 Demi-Bouteille / ドゥミ・ブートゥイユ 375ml

1本(フルボトル) Bouteille / ブートゥイユ 750ml

2本 Magnum / マグナム 1,500ml

3本 Marie Jeanne / マリエ・ジェンヌ 2,250ml

4本 Double Magnum / ダブルマグナム 3,000ml

6本 Jeroboam / ジェロボアム 4,500ml

8本 Imperial / インペリアル 6,000ml

12本 Salmanazar / サルマナザール 9,000ml

16本 Balthazar / バルタザール 12,000ml

20本 Nabuchodonosor / ナビュコドノゾール 15,000ml

24本 salomon / サロモン 18,000ml

35本 souverain / スーヴラン 26,250ml

36本 primat / プリマ 27,000ml

40本 melchizedek / メルキゼデック 30,000ml

 

凄い量です。

私もジェロボアムまでは見たことがありますがそれ以上は初めて聞くものもありました。

メルキゼデックに至っては重さ約50kg、高さ1m前後、グラスにして500杯ほどの量だそうです。

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通常のボトル、ブートゥイユ 750mlとメルキゼデックの比較写真、見てると目がおかしくなったような気がします。

価格は30万円を超すそうですが1/3は瓶代金だとか。

一般的に大きければ大きいほど熟成の関係で美味しくなるといわれております。

その関係もあるのか大きければ大きいほど容量に対して価格は割高になっていきます。

一度でいいのでメルキゼデックを飲んでみたいものです。

 

 

 

スノースタイル

本日は舩戸が担当です。

皆様こんにちは。

今日、名古屋は雪も降り積もり本当に寒くなりました。

全国的にも雪の影響で交通機関にもかなり影響が出ているようです。

暴風雪警報なんて聞きなれない言葉も。

春が待ち遠しいですね。

 

雪が降ると僕がまず思い浮かぶカクテルといえば『雪国』でしょうか。

1959年サントリーコンクルールで優勝したカクテルです。

グラスの縁に砂糖をつけて雪を思わせる。

ミントチェリーの緑色。

甘口で強い。

見た目の美しさとネーミングがマッチした作品です。

このカクテルを考えられた方は山形県の喫茶店ケルンの井山計一氏。

一度お邪魔してみたいお店です。

 

このグラスの縁につけた砂糖とか塩。

スノースタイルというのですが、どうやら和製英語らしいです。

外国に行っても通じません。

ただ、グラスに積もった雪に見立てるのはなんだか日本人らしくなんだか素敵です。

有名なカクテルですとマルガリータやソルティドッグなどがあります。

塩を少しずつ舐めながら飲むと味わいも変わっていきます。

口の中でお好みのカクテルを作るような気分でしょうか。

砂糖、塩の量など調節致しますので、気軽におっしゃっていただいて結構です。

グラスについた雪を眺めながらの雪見酒。

いかがでしょうか。

本日もお待ちしております。

ボンドマティーニ

本日は中迫が担当させていただきます。

ボンドマティーニ。

殆どの方はこう聞くとウォッカマティーニをシェイクしたものを思い浮かべるのではないでしょうか。

「Vodka Martini,Shaken,not stirred 」(ウォッカ・マティーニ、ステアではなくてシェイクで。)

うろ覚えですが映画で見る限りはオリーブもなかったような気がします。

映画第一弾のドクター・ノオはイアン・フレミング原作小説では

「I would like a medium Vodka dry Martini with a slice of lemon peel. Shaken and not stirred, please.」
(ミディアム・ドライのウォッカ・マティーニに、レモン・ピールを一切れ添えたものを、ステアではなく、シェイクしてくれ)

という台詞が登場しています。

原作準拠とするのであれば実はダニエル・クレイグに変わってからの第一作目「カジノ・ロワイヤル」が小説版においての第一作。

小説、映画共に出てきますがボンドがオーダーしたマティーニがヴェスパーマティーニ。

「A dry martini」 「ドライマティーニをくれ。」

「One. In a deep champagne goblet」

「深いシャンパンゴブレットで。」

「Just a moment. Three measures of Gordon’s, one of vodka,

half a measure of Kina Lillet」

「ちょっと待った。 ゴードンを3オンスにウォッカを1オンス、キナリレを1/2オンスで。」

「Shake it very well until it‘s ice-cold,

then add a large thin slice of lemon peel. Got it?」

「氷のように冷えるまでしっかりとシェイクして、

薄くて大きいレモンピールを入れてくれ。わかったか?」

Vesper、またはVesper Martiniと呼ばれるこのカクテル。

(小説版の)初代ボンドガールであるヴェスパーリンドを想ってオーダーされました。

このマティーニを初代ボンドマティーニだとご存じの方は相当な007好きな方ではないでしょうか。

味わいは比較的ライトで飲みやすくVesperの名を冠するだけあり女性的な味わいです。

日本においてキナリレは輸入できなかっただけでなく現在は製造されておりません。

その為後継銘柄であるリレ・ブランを使用してお作りしております。

リレブラン自体がわずか数人の醸造所で生産されているので手に入りづらいお酒です。

ヴェスパーに恋をし、スパイを辞めてまでの結婚を考えるボンド。

しかし事件に巻き込まれてヴェスパーは命を落とします。

ボンドは思い出とともにヴェスパーマティーニを封印し過去を断ち切ることで精神面においても本当の007になります。

 

それ以降の007ではウォッカマティーニとなります。

当店クライスでもヴェスパーマティーニをお作りさせて頂いております。

オリジナルの分量では多すぎるため通常のカクテルグラスでのご提供ですが・・・。写真

柔らかな口当たりで女性的な味わいのマティーニをお試しいただいてはいかがでしょうか?

 

ハートランド

12月に入り寒さが一層厳しくなってまいりました。

インフルエンザも流行りはじめる頃ですし体調管理には気を付けていきたいですね。

本日は中迫が担当させていただきます。

当店ではビールサーバーからのご提供には「ハートランド」をご用意いたしております。

ハートランド、聞き覚えのない方もいらっしゃるかと思います。

ハートランドとはキリンビールが醸造、出荷している麦芽100%、アロマホップ100%のピルスナータイプの国産プレミアムビールです。

味わいは軽く、キレがあり香りは爽やか。

ロゴは東京都やマツダのシンボルマークも手掛けたデザイナーのレイ・吉村氏によるもの。

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アメリカのハートランドと言われるシカゴ周辺にそびえている大樹をイメージしたデザインです。

エメラルドグリーンのボトルにラベルは貼り付けられておらずエンボス手法により大樹があしらわれております。

ハートランドは500ML瓶、330ML瓶、生樽のみの出荷で缶であったり大瓶サイズは存在しません。

基本的には飲食店でしかお飲みいただけないかと思います。

元々ハートランドビールはテレビ朝日直営のレストラン「たべたか樓」でしか飲めないビールでした。

その後1986年にビアホール「ハートランド」がオープン。このビアホールのハウスビールとなります。

その後好評を得ながらも1990年12月に閉館いたしました。

港区六本木6-9-1

ビアホール「ハートランド」があった土地には現在六本木ヒルズが建っております。

そして現在では六本木ヒルズ内に「Bar HEARTLAND」がキリンビールプロデュースとして営業いたしております。

ワンコイン、キャッシュオン、スタンディングスタイルのお店です。

 

 

冬になるにつれビールのご注文が少なくなってきておりますが暖かな店内で冷えたビールで一杯、いかがでしょうか。

 

 

グランドモルトテイスティング2013

秋を感じる日が増えてきた今日この頃です。

今回、田原が担当させていただきます。

 

今月5日に渋谷でおこなわれたグランドモルトテイスティングに参加してきました。

14:00~16:00のイベントでしたので

会場には少し早めの13:30頃到着し

受付けを済ませ14:00スタート。

フロアが3つに分かれており

それぞれブランドイメージの造りになっておりました。

タリスカーは新発売のストームのイメージで

アードベッグは宇宙、ラガヴーリンはジャズ、モーレンジィはサファリ?

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もちろん色々と試飲をさせていただき

セミナーもあり勉強をさせていただきました。

当日は戻るのが19時あたりになってしまい

不在時ご来店のお客様にはご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。

色々とフィードバックして

よりご満足いただけるよう頑張ります。

名古屋オクトーバーフェスト2013

前回のと投稿でも軽く触れましたが7月7日、ウイスキーフェスティバルin大阪の後オクトーバーフェストへ行ってまいりました。

オクトーバーフェストとは毎年9月半ばから10月上旬にかけてドイツ・ミュンヘンで開催されている200年以上の歴史を持つ世界最大のビールイベントです。

本場ドイツでの会場はなんと東京ドーム9個分、42ヘクタールもの敷地でビールテントが立ち並びます。

開催初日には、市長とミュンヒナー・キンドルの扮した黒いフード付きマントを着た女性が馬に乗って先頭を行き、ビールを積んだ馬車が並ぶパレードもあります。

正午には市長が最初の樽をあけ、「O’zapft is!」オ ツァプフト イス!( バイエルンの方言で「酒が出たぞ!」という意味のようです)と宣言し、オクトーバーフェストが開催されます。

名古屋での開催は今年で3回 目。

久屋大通公園にて去年よりもさらに敷地面積を広げての開催となります。

今年より本場ドイツでの名物サバの丸焼きも登場しますますの熱狂ぶりでした。

各々のビールを交代で飲んでみたりで楽しいひと時を過ごせました。IMG_0910

おつまみとしてソーセージやアイスバイン、ザワークラウトを頂き汗をかきながらも楽しいひと時を過ごせました。IMG_0912

さすがにウイスキーフェスティバルの後ということもありたくさんは飲めませんでしたが・・・・・

今年は7月21日まで開催しておりますので遊びに行ってみてはいかがでしょうか?

ウイスキーフェスティバルin大阪

7月7日七夕の日

ウイスキーフェスティバルに行ってきました。

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東京で開催されたBar showとはまた違い

ウイスキー専門でのイベントでしたので

ギュッと凝縮された感じで

また一つ一つ吟味できました。

名刺交換などもさせていただき情報ルートも増え

収穫の多いイベントで

今度これは仕入れようと思う発見もあり

また徐々にラインナップも増やしていきますので

お楽しみにしていただけたらと思います。

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日帰りで名古屋に帰ってきましたが

その後オクトーバーフェストへ。

数種類のドイツビールを満喫して終了しましたが

濃厚な一日でした。

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フェイスブックでは「7月なのにオクトーバー??」というコメントもいただき

公式HPを見たところ

しっかりと「秋9月半ばから10月上旬にドイツで」と書いてありました。

なのでイベント名として使って

ビールの美味しい季節にドイツビールを楽しみましょう!

という感じなのでしょうね。

というより天気が良すぎて暑いくらいでしたが…。

また機会があれば行ってみたいと思います。

ヘネシーセミナー

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先日、ヘネシーのセミナーに参加してきました。

第一部はヘネシーの歴史と原酒などの試飲。

第二部からはミクソロジストの講師を迎えてのセミナーでした。

ミクソロジーとは英語のmix(混ぜる)とology(科学、学問)という言葉の組み合わせの造語です。

つまりカクテルやドリンクに対して突き詰めた者。

バーテンダーを名乗る人。

ミクソロジストを名乗る人。

それぞれいらっしゃいますが、美味しいカクテルを作りたいという気持ちは同じはずだと思います。

 

今回のセミナーでは、今後のカクテルの発展性について学べた様な気がしました。

新しい機械を使っての、フレーバードスピリッツを作る低圧蒸留。

カクテルを樽に熟成させたり、真空調理器を使ったり。

クラシックカクテルをいかにアレンジするか。

 

大変刺激を受けたセミナーでした。